【 快楽追求 : 予備知識−3 】

●絶頂とは?
『オルガスムス』『イク』、またはギリシャ語で『アクメ』などとも呼ばれている、性的快感の最終段階に訪れる身体的反射作用の事を言います。つまり、性的快楽の極致に位置する作用です。
男性の絶頂は、射精を迎えることで身体的反射作用を知ることが出来ます。女性の場合、その反射作用とは瞬間的な恍惚状態を指しますが、この状態がそうだとは一概には言えないほど、個人差が著しく激しいモノです。しかもそのパターンは、同じ一人の女性においても一定しておらず、その時の心身の状態や相手、その場の雰囲気などからSEXの度に異なります。
確かに個人差はありますが、一般的な身体的変化としては、全身の筋肉が緊張して強ばり、軽い痺れや痙攣などを起こした後に、全身の感覚が奪われていくように筋肉が弛緩した瞬間をさします。
よくこの瞬間を、『頭の中が真っ白になった………』などと表現しますが、事実、息苦しくなって軽い目眩を起こしたり、頭の芯がクラクラとする。そして気が遠のく感覚に襲われたり、体が遠くへ投げ出されてしまうような感覚をも引き起こします。更には、目に映るモノも感知できないほどの放心状態に陥ったり、時にはそのまま失神してしまうこともあるほどです。勿論、潮吹き現象を起こすこともある訳です。
この様に個人差があり、また一定のパターンが持続されないのが女性の絶頂の特徴ではありますが、一回のSEXで何度となく絶頂状態を迎える事が可能です。これは、一度射精に至ると性的能力が低下してしまう男性とは大きく異なる点であり、快楽を貧欲にむさぼる上では多大な特典と言えます。

●絶頂のメカニズム
男性は、ペニスが勃起することで膣への挿入が可能となり、射精を迎えると平常に戻ります。女性も性的興奮に伴い、ペニスを迎え入れるべく性器に変化が訪れます。またその快感は、ゆっくりと寄せては返す波のようになだらかな曲線を描きながら上昇していきます。
【興奮期】
乳首やクリトリスが勃起を迎え、充血して膨張したクリトリスから陰核亀頭が露出します。小陰唇も充血して膨張し、左右に開きますが、大陰唇は周辺筋肉の緊張から平坦になります。そして膣からは愛液が漏れだして膣奥が開きます。また全身が火照り、熱を帯びてきます。
【安定(平坦)期】
小陰唇や膣が更に膨張するため、陰核亀頭が包皮に隠れます。性器全体が熱く盛り上がったような膨張感を覚え、小陰唇はピンクなどの薄い色から赤褐色などへと濃度を帯び、Gスポット周辺が膨れてくるため膣内は狭くなります。
また、身体の変化としては、乳房が最大に膨らみますが、乳輪も膨らむために乳首がキュッと、引き込まれるように感じられます。そしてムズムズとした快感が、性器から全身へと散っていく感覚に覆われていきます。
【オルガスムス期】
性的興奮の昂まりから、部分的に狭くなった子宮や膣が蓄積された性的刺激によって、0.8秒間隔という短い周期で収縮します。この収縮の自覚は些か困難ではありますが、収縮が繰り返されることで緊張が放出されて、その結果として絶頂が訪れます。この時子宮口は、精子を迎え入れるべく大きく開かれます。
個人差やその時の性感度にもよりますが、目の前や頭の中が真っ白になり、全身に脱力感を覚えます。しかし、引き続き刺激を与えることで、再び絶頂へ向かうことができます。
【消退期】
興奮が徐々に冷めていき、膨張していたクリトリスや小陰唇、膣や乳房がゆっくりと平常に戻って行きます。まだ、子宮口は開いていますが、性的反応は殆どなくなっています。

●絶頂体質への改善方法:日常
【食事・睡眠】
人間の基本的な欲求である、食欲、睡眠欲、性欲は、各々互いに本脳の中枢を司る視床下部にあり、とても密接な関係にあります。
その為、食欲や睡眠欲を鍛えたり、正常な機能の維持に努めることで性欲も安定したモノとなり、性感を得やすく絶頂をも導きやすい体質を作ることになります。ですから、日頃から食事をきちんと取って良く眠る、ということを心掛けましょう。
また、極力ファーストフードなどのジャンクフードや既製品などは避け、食べ物の生のままの味を味わうようにして、味覚を鍛えることでも性感を高めて絶頂体質を作ることに繋がります。
【趣味】
手先をよくうごかすような趣味を持つといいでしょう。。全身のあらゆる感覚、つまり五感を最大限に磨き上げることで、性感アップを図る事が出来ます。

●絶頂体質への改善方法:H直前
【環境】
女性は、いつでも安定した絶頂を得られるというものではありません。
ですから行為に当たる際には、心身ともにリラックスできる環境を心掛けましょう。
【部屋】
リラックスできる環境を考慮すると、パートナーを二人っきりになれて行為に没頭できるような、自分や相手の部屋、もしくはラブホテルなどを選ぶとイイでしょう。但し、むやみに広かったり、逆に圧迫感を覚える程にモノが溢れかえった狭い空間では集中し難いので4〜6畳程度のフラットな空間を心掛けましょう。しかし、自分がしたい時にしたい相手とSEXしたい場所でするのも、時には必要です。
【食事】
当日の食事は、SEXの3時間前には済ませておくようにしましょう。満腹中枢が満たされた状態では、性感度が下がってしまい絶頂を迎えづらくなります。
【温度】
暑すぎず寒すぎない、20度前後が適温。
【光】
蛍光灯の光は、視覚刺激が強すぎて神経が鋭敏になってしまい、またワット数の高い白熱灯の灯りも、物事が露骨に見えるために行為に集中し難く不向きです。ろうそくや、20〜40ワット程度の間接照明の明かりが最適です。
【音】
意識を乱すような車などの走行音、または人の話し声などが響いていては集中できません。逆に静かすぎる環境も緊張感が高まるので、好みの音楽や曲調のきれいな音楽を低い音量で流すと良いでしょう。
【匂い】
鎮静効果のある、ラベンダーやジャスミン、サンダルウッドなどの香りのアロマオイルやお香などを選ぶのが適しています。
【飲酒】
適度な飲酒は、その作用として緊張感を緩和して精神を開放的にするばかりか、皮膚感覚も鋭敏にしてくれます。但し飲み過ぎは逆効果となるので、適量を心掛けましょう。

●絶頂体質への改善方法:ツボマッサージ
東洋医学によるツボ指圧は、「気」の通り道で繋がった経路を刺激することで血行を良くし、体の機能の回復を促します。
性的感覚を高めて絶頂を得やすい体質を目指す上では、経路性感帯にあるツボを刺激していきます。またこのツボマッサージは、オナニーとして自分で行うのは勿論、前戯として行うのも最適です。
【股間に並ぶ、経路快感ツボを刺激】
中央に並ぶ、恥骨の上の中極、恥丘上の曲骨を掌の手首に近い部分で圧しながら、クリトリスに向けて撫で下ろします。または曲骨を指圧しながら、他の空いた指でクリトリスを同時に刺激して、脳に性感を覚え込ませます。
【股エクボ】
開脚した時に、恥丘の下のそけい部(やや内腿)にくぼみが出来ます。このくぼみに沿うように、膣口付近までの股の両側に出来たくぼみを人差し指と中指の2本を使って圧迫していきます。更に、時折小刻みに指先を震わせると快感も得られ、より効果が増します。
【そけい部のツボ】
そけい部から腰骨にかけては無数のツボが並んでいます。指先を左右のそけい部に当て、クックッと軽めに圧しながら少しずつ指を移動させて、腰骨まで圧し上げていきましょう。下腹部の血行が上がるため、膣内に性感を覚えたり愛液が漏れだしてきます。
【会陰部】
人差し指と中指を揃えて置き、やや強めに指圧します。愛撫やオナニーの最中に取り入れるのも最適です。また、強弱を付けることで性感が高まり良好です。
【衝門】
恥丘の両脇、股の付け根にある衝門というツボを人差し指で軽く圧して刺激します。指に力を入れすぎたり、親指で指圧すると痛感が強まるので気を付けましょう。衝門は更年期障害に有効なツボですが、近年、30代から更年期に入ってしまう女性も多いので、20代のうちからマッサージを心掛けるといいでしょう。
【環躍】
左右の腰骨を手で掴んだ時に、中指の先が当たった臀部横のくぼmが環躍です。自分で行う場合は、両手の中指を左右の環躍に当てて指圧します。また男性にされる場合は、掌全体を押し当てしりの割れ目かを開いては閉じさせるように円を描きながら、下から上へと撫で回してマッサージしましょう。この環躍は、下半身の疲労を取り除いて女性器全体の性感を高めます。そのためマッサージの際も、じんわりとした快感が得られ、愛撫としての効果も充分です。
【脊髄の末端、尻の割れ目の上のツボ】
脊髄の末端、仙骨を挟んだ両側に並んだ8つの膀胱系のツボを刺激します。
これらの8つのツボも、環躍と同様に下半身の血行を促進させる効果に優れています。自分で指圧する時は、親指以外の4本の指先を左右両側に当ててやや強めに指圧しましょう。男性にさせる場合は、手指でツボを押さえさせながら女性は仰向けになり、自分の体の重みで圧させるようにするのも効果的です。
【長強】
尾てい骨の先端と肛門の間に出来たくぼみにある、長強というツボを指圧します。
このツボは精力増強に長けているほか、肛門周辺の血行を高めるために、錯覚性感帯を呼び起こして、肛門の性感を目覚めさせる効果も期待できます。人差し指や中指、もしくは親指でやや強めに指圧しますが、後背位で男性と結合した際に刺激させると、クリトリスがキュッとするほどの性感が校門付近から性器の中央を一直線に貫きます。またクンニリングスの際は、刺激を受けていない膣内を始め、下腹部にモヤッとした性感が広がり、散って行く感覚を覚えます。

●ツボマッサージのポイント
通常行う病気の治療や機能の改善、回復を目的としたツボ指圧は、痛みを覚えるくらいで押すのが一般的です。しかし、性器付近の場合は、強すぎても軽すぎてもその効果が期待できません。
基本的には、ツボを押した時にやや圧迫感を感じるくらいの力加減を心掛け、骨の付近にあるツボは多少力を入れて行うようにしましょう。
またできれば単独で行う時よりも、オナニーやSEXの前戯中に取り入れて、ツボへの刺激を脳が性感として感知しやすい状況を作ると、その効果が高くなります。





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